この記事では、メルボルンの教育制度をご紹介します。
子連れでの海外暮らしが決まったときに気になることの一つ、それは子供達の学校のことではないでしょうか。
学校の制度がわからないと不安も多く、私もこちらに来る前はネットで情報収集に明け暮れました。
そのときにわかった教育制度のこと、実際に学校生活を送ってわかった現地の学校のことを、同じような状況の方にシェアできればと思います!
Contents
基本の学校制度
まず、学校の基本として年度の始まりが1月末、学期はターム制で第4タームまであります。
1ターム約10週間、タームの合間に2週間程度のお休み(スクールホリデー)が入り、日本でいう夏休みが学年末(12月中旬〜1月末)に入ります。
参考までに2017年度のスケジュールは以下の通りでした。
引用:http://www.victoriaschoolholidays.com.au/vic-school-holiday-dates-2017
保育園or幼稚園、小学校、中・高校、専門学校or大学と進んでいきます。
ここでは私の知っている公立の幼稚園、小学校の情報をシェアします。
それでは、どうぞ!
保育園(Child care・Day care、チャイルドケア・デイケア)
0歳〜5歳まで。こちらでも保育園は競争率が高いです。
働いている親御さんたち、早い方は妊娠がわかった時点で申込みをするそうです。特に評判のいい園は何年もウェイティングが続くそうです。
各園ウェイティングリストというキャンセル待ちのようなものを受付けているので申込書を提出し、空きが出るまで順番待ちをします。
日本のようにフルタイムが優先ということではなく、あくまでウェイティングリストの順番で決まるそうです。
オーストラリアではフルタイムだけでなくパートタイムで働いている人もたくさんいます。そのため週5日保育園に行くことが前提ではなく、あくまでも行きたい曜日だけ行かせることができます。
また、3歳・4歳になると保育園の中でキンダープログラムが実施される園もあります。
料金は年々値上がりしていて1日100ドル〜120ドル前後が相場(オーストラリア国民、永住者は所得に応じていくらか戻ってくるそう)。朝7時〜夜6時頃まで。ランチ・スナック付き。
この他にオケージョナルケアという一時保育制度もあります。
しかし日本の一時保育とは違い、予め時間と曜日が決まっている園がほとんどです。
幼稚園(Kindergarten、キンダーガーテン)
日本と同じく3歳から始まります。3歳と4歳で週の時間数が違います。
3歳の場合
公立は週5時間前後が一般的です。
日本の場合は1日に5時間前後だと思いますが、こちらは週に5時間前後です。
大体は週2日で2.5時間ずつのところが多いようですが、それぞれの幼稚園によって曜日や時間帯は様々です。
参考までに娘の行っていた3歳キンダーは火曜の午後2.5時間・木曜の午前2.5時間でした。
授業料は1ターム(約10週間)300〜400ドル前後が相場。
時間帯によってスナックかランチ持参。
4歳の場合
公立は週に15時間前後です。時間数は少し増えましたが日本に比べたらまだまだ短く、親と一緒にいる時間が長いです。
4歳キンダーの時間割のパターンは週2日で7.5時間ずつ、週3日で5時間ずつ、週3日で時間が変則的(日によって3時間、5時間、7時間等)がほとんどです。
授業料は1ターム380〜550ドル前後が相場。政府から補助がでるので3歳キンダーの授業料とさほど変わりません。政府の補助は今のところ(2017年9月現在)国民、永住者、一時滞在者関係なく適用されます。
時間帯によってスナックかランチ、またはその両方を持参。
私立の場合
私立の場合は3歳・4歳とも週3〜5日の間で運営しているようです。1日5時間前後。
学費は高く、安くても年間10,000ドルはします。
スナック・ランチに関しては聞くの忘れました。すみません。。
小学校、Primary School、プライマリースクール
小学校は5歳から始まります。5月〜翌年4月生まれの子が同じ学年になります。
(※ビクトリア州の場合。他の州は多少月が前後します。)
しかし、オーストラリアでは日本でいう早生まれにあたる子(※ビクトリア州の場合は1月〜4月生まれの子)は1年遅い学年を選ぶこともできます。
早生まれの男の子(特に3、4月)の多くは1学年遅く進学させる親が多いそうです。この制度があるので同じ生年月日の子が別々の学年になることがあります。面白いですね。
小学校はPrep(日本で言う幼稚園年長)からGrade6(小学校6年生)までの7年制。
ここでやっと週5日生活の始まりです。
時間は8:40〜8:50に登校。先生が教室を開けるまでは中に入れず、教室の外で待ちます。8:55にベルが鳴り9時開始、15時半お迎えが一般的なスケジュール。
学校によっては30分程度前後するところもあるそうです。
制服あり、持ち物はスナック、ランチ、水筒。昼休憩1時間、ランチ10分+遊び50分。
教科書はなく、筆記用具も学校にあるものを使うので基本的に持ち物は食べ物と水筒のみです。図書室に行く時間が時間割に組み込まれており、その日はライブラリーバッグ(図書館バッグ)を持っていきます。
低学年は親の送り迎えが必須です。車で来る子がとても多いので基本的には高学年の子も親と一緒に来ています。
ビフォア・アフタースクールケアという日本の学童保育が学校で行われているので、働いている親御さんのこどもたちは授業終了前(7時〜始業まで)と授業終了後(15時半〜18時まで)は体育館で過ごします。
学費は1年間で300〜600ドル前後です。学校の規模によって少しずつ変わってきますが、保育園、幼稚園に比べたらぐっと安くなります。
(ビザの種類によっても違うのですが、留学生や駐在員の子供さんは8000ドル前後かかるそうです。)
私立は年間15000ドル〜、基本的に時間帯は同じですが学校によっては休みを長くとるため30分程度早く始業する学校もあります。
名門校においては、妊娠中からリサーチ・学校見学・申込みをしておかないと入れないそうです。恐るべし!
ビクトリア州メルボルンには日本語英語のバイリンガル小学校が2校あり、日本の教科書を使って授業を行う日本人学校もあります。
最後に
州によっては学年を選べる誕生月や学年の呼び名などが少しずつ違いますが、基本的な学校制度はオーストラリア全土で同じです。
4歳の幼稚園も 現時点では政府からの援助がでていますが、これから減額される方向で話が進んでいるそうです。
割とすぐに法律が変わるので詳しくはビクトリア州のEducationのHPを見ていただければと思います。
日本の学校とは違う点も多くて最初は戸惑うことも多いとは思います。
個人的には日本に比べてイベントが多く、コスチュームを着て行ったり、パジャマを着て行ったり、とても自由で楽しそうだな〜と感じます。
その反面、宿題等があまりなく勉強してる形跡もあまり見られず(笑)不安になるときがあります。学校ではあまり勉強勉強している感じではないので、勉強の習慣は家庭でつけるのがおすすめです。
これからオーストラリアの学校に行かせる方は、のびのびとしたオーストラリアの教育を楽しんでくださいね!
コメントを残す